ネクタリンの栄養と健康効果

ネクタリンの特徴的な栄養と効能

 

ポリフェノールも健康効果については有名です。これは配糖体(アントシアニジン)と糖で構成されているもので、強い抗酸化性の物質です。植物の光合成によって産生されるのですが、植物の色素や苦味成分で、活性酸素を除去する働きが期待されています。つまり、老化の抑制や、がんの発生を抑制する働きがあるとされています。

 

また、ネクタリンには各種ビタミンが豊富に含まれています。栄養バランスが非常に優秀で、ネクタリンのビタミン含有量は牛乳にも劣りません。ちなみに、ビタミンEは牛乳の33倍、ビタミンCは23倍とされ、更にナイアシンも16倍、葉酸も4倍多く含まれているのです。

 

1日に必要なビタミンEの目安量は男女とも8mgとされていますが、ネクタリンを1コ(200g目安)摂取するだけでその35%が補給できます。

 

ビタミンEには、活性酸素(生体膜で発生)を除去する働きがあり、生体膜を安定化する作用もあります。ビタミンEは特に授乳期に1日3mgを余分に摂取するのが推奨されており、それならネクタリン1コを摂取すれば丁度いいのです。

 

ナイアシンも有効な成分です。ナイアシンは、体内で多くの酸化還元反応に関与しています。糖質、脂質、タンパク質の代謝には不可欠な成分で、夏バテ、二日酔いの改善に効果的です。

 

もともとナイアシンが多いのは、魚介類(特に青背魚)なのですが、ネクタリンもそれに匹敵するほど含まれています。妊婦の場合は、胎児のために妊娠後期にはナイアシンを通常の所要量より1日3mg(授乳婦は2mg)多く摂取するよう推奨されています。

 

更にネクタリンには、β-クリプトキサンチン、β-カロテンなどのカロテノイドが多く含まれています。これらは抗酸化成分で、ガンなど生活習慣病予防との関係で注目されています。